奥野健男 ★プロフィール★
大正15年、(1926年)7月25日東京生まれ。
昭和27年東京工業大学理学部化学科大学在学中、文芸部雑誌に「大岡山文学」に書いた「太宰治論」によって一躍注目を浴び本格的評論活動に入る。
昭和28年同大学卒業後(株)東芝へ入社。
昭和29年「現代評論」を服部達らと、昭和33年「現代批評」とを吉本隆明らと創刊。旺盛な批評活動を行う。
昭和34年大河内技術賞、昭和38年科学技術庁長官奨励賞、昭和39年特許丁長官賞受賞。トランジスターラジオの開発に貢献した。
1961年(昭和36年)多摩美術大学、日大芸術学部の講師、1962年多摩美術大学助教授、1970年同大学教授、後に(平成元年)美術学部長となる。
昭和38年『「政治と文学」理論の破産』によって戦後における第二の「政治と文学」論争の契機をつくった。
「文学は可能か」(昭和39年)を経て、新しい批評方法を確立した「文学における原風景」(昭和47年)
132人に及ぶ文学者との交友、交流に基づく「素顔の作家たち」(昭和53年)
「間の構造」(昭和58年)で平林たい子文学賞受賞。
昭和61年同作品と「文学における原風景」で日本建築学会百周年記念文化賞受賞。
「三島由紀夫伝説」(平成5年)で芸術選奨文部大臣賞受賞。
平成7年11月紫綬褒章受賞。著作は約60冊余。
平成3年多摩美術大学理事。平成9年退職。同大学名誉教授、付属美術館館長に就任。
平成9年(1997年)11月没。享年71歳。
没後、勲四等旭日小綬章を受ける。
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